建通新聞社
2017/09/22
【大阪】フェニックス3期 環境影響評価方法書公表
大阪湾広域臨海環境整備センターは、新たな廃棄物処分場「フェニックス3期神戸沖埋立処分場」(仮称)の整備に向け、環境影響評価方法書を公表した。整備地は六甲アイランド南地区の約75fを想定。8年間程度で護岸工事などを進め、埋め立て容量約1200万立方bの新処分場を整備する計画だ。
同センターが行う大阪湾フェニックス事業では、1期事業として尼崎沖と泉大津沖、2期事業として大阪沖、神戸沖の計4カ所に処分場を整備してきた。しかし、4処分場を合わせた計画容量7556万立方bに対し、2015年度末までに5880万立方b(進捗率=77・8%)がすでに埋め立てられている。このまま進捗すると、神戸沖が22年度、大阪沖が27年度にそれぞれ埋め立てを終了する見込みで、新たな処分場の整備が課題となっている。
新処分場の工事計画では、処分場からの浸出液の流出を防止するため、護岸の築造と並行して内側に遮水矢板を設置する。埋め立てなどにより生じた余水は、排水処理施設によって処理し、外海に放流する。
整備予定地は神戸市東灘区向洋町地先の六甲アイランド南地区第2工区内。現神戸沖処分場の西側に位置する。
環境影響評価方法書は、同センター本社(大阪市北区)や兵庫県庁、神戸市役所などで10月4日まで縦覧している。今後、住民意見などを踏まえて現況調査などを行い、環境影響評価書を取りまとめた上で事業着手することになる。