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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/09/22

【茨城】県が国道354号土浦BP整備で月内に若松跨道橋上部公告へ

 県土木部道路建設課は、国道354号土浦バイパス道路改良事業(土浦市若松町〜手野町)のうち、国道125号と土浦市道木田余4号線を跨ぐ若松跨道橋の上部工事を9月中に一般競争入札で発注する。関連して土浦土木事務所から木田余地内における道路改良舗装工事2件が一般競争入札で発注となる。橋台整備を進めている木田余跨線橋は、橋脚整備と上部架設工事をJR東日本水戸支社(水戸市)に委託する方針。
 国道354号は鹿行・県南・県西地域を東西に横断する広域幹線道路で、そのうち土浦バイパスは鹿行地域方面から常磐自動車道土浦北ICへのアクセス機能の強化と土浦市内の渋滞緩和を図るため、延長5320m、幅員25/13mの4車線で計画。2011年2月に暫定2車線で供用し、これまでに、おおつ野団地入口交差点〜木田余跨線橋東交差点までの延長約2・9qの4車線化が完了している。
 現在は木田余跨線橋東交差点から西側の約2・4q区間のうち、若松跨道橋や木田余跨線橋の整備を進めている。
 若松跨道橋は橋長180mの5径間連続鋼箱桁橋。有効幅員7・25m、車道幅員6・5m。I形鋼格子床版(18p)を使用し、車道はアスファルト舗装8pとする。支間長はA1〜P1が41・10m、P1〜P2が45m、P2〜P3が45m、P3〜P4が25・34m、P4〜A2が21・76m。設計は樺キ大(東京都中央区)が策定した。
 本年度は上部工事に取り掛かる計画で、9月中に一般競争入札を公告する。上部工事はA2〜P2の延長97・9m(重量182t)の製作・架設と床版工801uを「その1」工事、A1〜P2の延長82・1m(重量160t)の製作・架設と床版工672uを「その2」工事として発注する。
 なお、昨年度はA1を北都建設工業梶i土浦市)、A2を佐々木建設梶i土浦市)で施工。P1整備とP2の補強は叶ワ本工業(土浦市)、P3整備とP4の補強は渇熏H業(土浦市)がそれぞれ担当し、現在施工が進んでいる。いずれも本年度内には完了する予定。
 JR常磐線を跨ぐ木田余跨線橋は、橋長107mの3径間連続プレビーム桁橋。有効幅員は10・75mで、このうち車道部分が7・25m、歩道部分が3・5m。支間長はA1〜P1が32・3m、P1〜P2が41m、P2〜A2が32・3m。アスファルト舗装は車道8p、歩道3pとする。設計は長大が策定した。
 昨年度に日東エンジニアリング梶i土浦市)でA2を整備したほか、本年8月からA1の整備に佐々木建設で着手した。上部の製作は道路建設課が発注するが、P1・P2の整備と上部架設工事はJR東日本水戸支社に委託する計画で、協定を締結している。
 道路改良舗装工事は木田余地内の浅間台高架橋下付近における延長200mで計画。100mずつ2工区に分けて、土浦土木事務所が9月中に一般競争入札を公告する予定だ。