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建通新聞社四国
2017/09/22

【高知】高知県9月補正案 内示増受け普建費58億

 高知県は15日、一般会計に60億1410万円を追加する9月補正予算案を発表した。うち普通建設事業費は58億0326万円で、当初からの累計は994億4911万円。公共事業の内示額が当初の見込みより増加したことを受け、インフラ整備関連に46億9304万円を計上している。
 インフラ整備関連のうち、道路事業には31億7000万円。内訳は、安満地福良線(大月町橘浦〜芳ノ沢)の拡幅など観光振興や地場産業の地域経済活性化を支援する事業に7億8600万円、中津公園線(仁淀川町下名野川〜上名野川)などの1・5車線的道路整備事業に3億7600万円、トンネル修繕や舗装補修、橋梁点検といった老朽化対策に8億3500万円など。
 都市計画街路などの整備には12億0600万円、高知駅秦南町線や安芸中央インター線などの整備を推進する。耕地事業には2億7700万円、新規で香南市野市地区と四万十町窪川地区のため池耐震化に着手する他、津野町津野地区などで農村地域の防災対策、高知市吾南地区などでかんがい排水設備を整備する。砂防事業には4000万円、須崎市小浜川と四万十町城山谷川支川での砂防整備に充てる。
 インフラ整備以外の主な事業では、牧野植物園の夜間照明整備工事費に9268万円、海洋深層水研究所の取水施設改修工事費に1297万円、障害者スポーツセンター管理棟の空調設備改修工事費に1950万円など。
 補助金関連では、住宅耐震化の促進に3億6396万円、耐震診断や耐震改修の申し込みが増加し当初の見込みを上回ったことによる。企業立地促進事業費補助金には8億3629万円、6社を対象に工場などの新設・増設に係る経費を助成する。地場産業振興センターの改修工事には2223万円(債務負担行為3501万円)、既設の格子つり天井撤去やガラス飛散防止フィルム貼付などの全面改修を支援する。私立学校施設の耐震補強工事補助金には741万円、明徳義塾中学校校舎の耐震補強に要する費用の一部を支援する。
 18年度までの債務負担行為では、病弱特別支援学校(現・高知江の口養護学校)寄宿舎の新築と盲学校寄宿舎の改修に係る実施設計委託料に1891万円、21年4月の病弱特別支援学校の移転・開校に合わせ寄宿舎を高知市越前町の盲学校寄宿舎敷地内に新築、これに合わせ既存の盲学校寄宿舎でも老朽化対策やバリアフリー化を行う。病弱特別支援学校グラウンド整備に向けた実施設計委託料には361万円、高知県建設技術公社に委託する。美術館ホールの改修工事費には8127万円、既設のつり天井を撤去し、天井材を新設するなどの全面改修を実施する。
 9月定例議会の会期は21日から10月12日まで。

提供:建通新聞社