社会福祉法人野の草会(氷見市鞍川)は、老朽化が著しい幼保連携型認定こども園「南大町こども園」について、市有地である旧朝日丘小学校跡地への移転も視野に検討を進めていく。
同園(南大町10番8号)は定員が88人。現在の建物は1978年の建築となっており、施設規模はRC造2階建て、延べ床面積1217平方メートル。経年劣化より、給食室など修繕個所が多数ある。また、駐車場がなく、送迎時の安全対策も課題。同法人では、移転による抜本的な対策が効率的であるとの意向だ。なお、同園は2007年度に市立南大町保育園が民営化されたもの。
移転される場合は、市立上伊勢保育園との統合も含め、市と協議を進める。同園は定員31人。建物は1976年の建築で、RC造平屋建て、床面積950平方メートル。老朽化から大規模修繕の必要が出ている。統合されれば、多様な保育ニーズに対応できると期待される。
氷見市では、策定中の市街地グランドデザインの中で、旧朝日丘小学校跡地を「小中高と連携した総合的な子育て支援拠点」と位置付け、保育・幼児教育施設の適地とする。市の案では、保育・幼児教育施設に加え、健康スポーツ広場や市民農園、戸立て住宅・市民病院職員等寄宿舎などの立地も例示されている。
朝日丘地内に残る跡地は、敷地面積が1万4620平方メートルある。