建通新聞社
2017/09/21
【大阪】なにわ筋線 18年度に設計着手へ
大阪都心部を南北に通る鉄道新線「なにわ筋線」について、事業実施スケジュールが明らかになった。第3セクターの関西高速鉄道が整備主体となり、2018年度に概略調査設計、19年度に詳細設計に着手する予定だ。
なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅「北梅田駅」(仮称)〜JR難波駅付近までの約7`を地下トンネルで結ぶ計画。開通すれば、大阪駅から関西国際空港までの所要時間が大幅に短縮できる。20年度以降に工事着手し、31年度の開業を目指す。
駅については、北梅田駅の他、中間駅として「中之島駅」「西本町駅」「南海新難波駅」(いずれも仮称)の計4駅を新設する。事業スキームは地下高速鉄道整備費補助による上下分離方式を想定。総事業費は概算で約3300億円を見込む。
整備スケジュールは、9月19日に開かれた戦略会議で示された。会議ではこの他、総事業費3300億円のうち、自治体負担分については大阪府と大阪市が折半して約590億円ずつ負担する方針も固めた。
なにわ筋線の構想は30年ほど前に浮上。近年のインバウンドの高まりなどから、都心部と関空とのアクセス向上が急がれている。