河津町は、2017年度に工事着手を予定していた複合施設について、本年度の予算計上を見送る意向を9月定例会の町長行政報告で明らかにした。町は今後、問題となっている事業費の見直しを行い、18年度からの2カ年事業として進めていきたいとしている。
複合施設整備事業は笹原の南中学校跡地に子育て関連施設と文化的施設、津波避難施設などを兼ね備えた施設を建設する計画。規模は鉄骨造3階建て延べ2666平方b。基本・実施設計は一級建築士事務所野田建築設計事務所(河津町)が担当。整備費用は建築工事や備品購入などで16億7600万円を想定。財源は積立基金6億円、国・県補助金3400万円、一般財源2億6100万円、起債7億8100万円としている。
複合施設の整備を巡っては賛否が分かれており、事業費などを問題視する町民有志が相馬宏行町長の解職(リコール)に向けた署名を集め、10月8日に住民投票を行うことになっている。
提供:建通新聞社
(2017/9/20)
建通新聞社 静岡支社