2017年第3回県議会定例会が14日に開会し、議案18件と専決処分2件を一括上程した。県有地の財産処分議案では、ヤマエ久野が物流倉庫の建設へ向け鹿児島臨海工業地帯1号用地、社会福祉法人向陽会が県警察学校跡地の取得を目指す。また、9月補正予算案では、藺牟田瀬戸架橋の整備に向け、債務負担行為で20年度までに限度額37億円を設定した。会期は10月6日までの23日間。
ヤマエ久野(網田日出人社長、福岡市)が取得する場所は、鹿児島市谷山港3丁目の敷地面積4万3732u。工業立地法により、緑地面積率20%、環境施設面積率は25%が下限となっている。売却金額は13億3601万5960円で、第1回定例会で承認した日本瓦斯に続く大型案件。今回の売却がまとまれば1号用地は完了する。
向陽会(本重博史理事長)は、同市坂元町784−1外4筆で宅地造成工事規制区域の2万7081u。現況は更地となっているが、南東側のグラウンド地下部分には雨水貯留施設がある。売却金額は3億5205万3000円となっている。
■藺牟田瀬戸架橋
上部工で37億円確保
補正予算案では、藺牟田瀬戸架橋上部工の設計変更に伴い、整備を円滑に進めるための予算で、20年度までに総額37億円を確保する。上部工はすべて発注済みで、現場では6工区が動いている。
また、伊座敷トンネル(佐藤工業・南生建設・藤田建設興業・三共建設JV)は2億8815万2299円、湯之元第1トンネル(こうかき建設・福上産業JV)が1777万3756円を増額する工事請負締結議案を上程した。