日本工業経済新聞社(山梨)
2017/09/19
【山梨】不足する普通教室は長寿命化計画で対応 甲斐市双葉中
甲斐市は、生徒増加の予測から普通教室不足が懸念される双葉中学校について、対応を長寿命化計画の中で検討していく。定例会における長谷部集議員の一般質問に西山豊教育長が答えた。
13日の市議会本会議で長谷部議員は、双葉中学校における普通教室やトイレ、水飲み場などの不足やバリアフリー化を取り上げ、「特別教室を新館に移して、普通教室に改修しては」と提案した。
答弁に立った西山教育長は、「本館にある理科室、音楽室、図書室を移設する場所が新館にはない。学校施設長寿命化計画において、施設の状況把握と生徒数の将来推計を計画に反映するので(この中で)検討したい」と返答した。
生山勝教育部長は、長寿命化計画について「本年度に老朽化調査を行い、状況に応じた整備方法を検討し、各校ごとの現況をまとめたをカルテを作成する。来年度に施設ごとの基本方針、年次計画、基本計画を策定する」と説明。双葉中学校に関しては「生徒数推計は2020〜22年度に547人前後のピークとなる。本年度より95人多く、普通教室は不足する。これを含めて長寿命化計画で検討する」との方針を重ねて述べた。
この後、生徒の更衣室やトイレ・水飲み場の不足、体育館階段のバリアフリー化などの指摘案件についても、普通教室確保を最優先とする中で、現場の意見を聞きながら長寿命化計画で検討する旨を答弁した。