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西日本建設新聞社
2017/09/19

【熊本】30年度から八代平野国営かん排 13カ年で352億円

 八代平野地区国営かんがい排水事業が平成30年度から計画されている。老朽化している施設整備と一体的に耐震化を進める計画で、八代市と氷川町の水田地帯5448fを対象に、幹線水路・導水路・頭首工の改修や、排水機場の新設などを実施する。工期は42年度までの13年間、事業費は352億円を見込んでいる。
 農林水産省が国営土地改良事業等の29年度事前評価で明らかにした。かんがい排水、農地再編整備、農地防災など全国9地区について、4月から8月まで、事業の必要性、効率性、有効性、実施環境等の項目を確認し、総合的に評価した。
 八代平野地区の農業水利施設は、国営八代平野土地改良事業(昭和39〜48年度)と、関連する県営土地改良事業等で整備された。しかし、近年の降雨量の増加等に伴い湛水被害が発生し、排水機場も老朽化。大規模地震で頭首工等が損壊した場合には、地域に甚大な被害を及ぼす恐れがある。そのため排水機能を向上させ、湛水被害の軽減、農業用水の安定供給、農業水利施設の維持管理の労力の軽減を図る。
 主要工事として、▽頭首工改修(1カ所)事業費22億8000万円▽導水路改修(0・5`)8億300万円▽幹線水路改修(33・6`)139億8000万円▽排水機場新設(2カ所)143億2200万円▽排水路新設・改修(5・8`)32億7800万円▽水管理施設新設5億3700万円―を予定している。
 事業計画は今年度中に土地改良法令等に基づく手続を経て確定する。

提供:西日本建設新聞社
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