黒部市は、9月補正予算案に富山地方鉄道荻生駅整備に係る設計業務委託等費2751万6000円を計上した。
荻生駅は1922年に開業。無人駅でホームに屋根は無く、待合室は12平方メートル程度で、トイレは男女共用となっている。15年度の乗降者数は一日平均84人。2020年4月の桜井、宇奈月中学校の統合に伴い、電車通学の生徒が100人以上増加することが見込まれ、利便性の向上を図る。
新駅は現駅の線路を挟んだ向かいとし、地鉄との協議段階ではホームの長さが60〜65メートル、幅3メートルで、約40メートルの屋根を設ける。ほかに待合室(約60平方メートル)、男女別トイレ、多目的トイレを整備するほか、スロープを設けバリアフリー化とする。工事費は1億1000万円を見込む。
今年度は測量や基本・実施設計を行い、18年10月の着工、20年2月の竣工、供用を目指す。工事の発注については、地鉄と協議していく。