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建通新聞社(中部)
2017/09/13

【岐阜】トンネル部予備設計着手 国交省高山国道の船津割石防災

 国土交通省高山国道事務所は、船津割石防災のトンネル部の予備設計に着手した。オリエンタルコンサルタンツ(本社、東京都渋谷区)が担当し2018年3月16日までにまとめる。これにより、坑口の位置などを特定する。
 船津割石防災は国道41号のうち、飛騨市神岡町船津を起点に、終点が神岡町割石までの延長3・1`の危険地域で、これを第3種第2級(設計速度時速60`)に改良し現道左岸側にトンネルを整備しバイパスする事業。
 トンネルはこの区間の大半を占める。延長は2280b。今回委託した予備設計では、坑口の位置を特定する他、断面の規模や待避所、プラントヤードの位置などを決める。また、現道との交通切り回しなどについて関係機関との協議も進める。
 同地区では落石崩落災害の危険性のある箇所が10カ所あり、急峻(きゅうしゅん)な地形のため、山腹法面の高い位置には風化している岩が多数ある。さらに、2013年には落石が通行中の車両に激突する事故が起きている。
 14年度に事業化した。17年度は、道トンネルの予備設計の他、橋梁予備設計や環境調査、地質調査などを進める。

提供:建通新聞社(2017/09/13)