石川県議会9月定例会は14日、本会議を再開し、中村勲、佐藤正幸、不破大仁、冨瀬永、田中哲也、車幸弘の6氏が一般質問に登壇した。
公共土木施設の地震対策について、山岸勇土木部長は阪神淡路大震災を契機に緊急輸送道路において優先的に取り組み、橋りょうの落橋防止対策は既に完了させ、現在、橋の倒壊を防ぐ橋脚の耐震補強対策を進めているとした上で、「これまでに169橋のうち、156橋が完了。今回の補正予算を活用して今年度末には新たに1橋の完了を予定し、進捗率は93%となる見込み」と答えた。 谷本正憲知事は主要地方道金沢湯涌福光線の県境部の未整備区間に関して、「これまでに概略ルートや整備効果の検討など、富山県と共同調査を進めてきた」とし、「この道路は両県にとって有益であるとの共通認識を深めるとともに、広域観光圏の形成に向け、地域全体がまとまって機運を高めていくことが大事。今後とも整備期成同盟会にも尽力を頂きながら、しっかり取り組んでいく」と語った。
柴山潟浸水防止対策の整備状況の質問に対して、山岸部長は2006(平成18)年に発生した大規模な浸水被害を契機として特に背後地盤の低い片山津温泉街を緊急対策特定区間に設定し、重点的に護岸堤防整備を実施した結果、これまでに延長3・2キロのうち、約3キロの整備を終えたことを報告。今年度は残る200メートルのうち、「温泉街に面する区間の整備に取り掛かる」と説明し、護岸堤防の整備完了後については「波浪による越波を防止するため、コンクリート擁壁を堤防の上に設置する」と述べた。