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建通新聞社四国
2017/09/15

【徳島】徳島県 9月補正予算案を発表

 徳島県は11日、一般会計に70億0760万円を追加する9月補正予算案を明らかにした。このうち40億円が財政調整基金積立金だが、九州北部豪雨を教訓とした「災害予防対策の強化」や「地域医療・介護の充実」など、県民の命と暮らしを守る「安全・安心対策」に約29億円を充てるなど、喫緊の課題に切れ目ない対応を目指す。当初からの累計額は4936億9281万円となり、前年度同期比0・8%増。15日開会の県議会定例会に上程する。
 補正額のうち、投資的経費は4億4721万円。補助事業4億3471万円、単独事業1250万円の内訳となっている。河川浸水予防緊急対策事業に1億2000万円、砂防施設等流木緊急対策に3000万円、地域介護総合確保施設整備事業に4471万円、警察署再生整備事業に3800万円、県水道ビジョン策定に420万円などがある。
 徳島県の9月補正予算案の主な事業は次の通り(▼は新規)。
◇九州北部豪雨を踏まえた災害予防対策
 ▼避難計画作成推進事業(要配慮者利用施設の避難体制強化を目的に、同施設が行う避難確保計画作成や避難訓練実施を支援)−300万円
 ▼治山流木緊急対策事業(緊急点検の結果に基づき、人家など重要な保全対象の上流にある渓流内の不安定な流木を除去)−1000万円
 ▼砂防施設等流木緊急対策事業(緊急点検の結果に基づき、避難所や緊急輸送路などの保全施設の上流にある砂防堰堤などに堆積した有害な流木を除去)−3000万円
 ▼河川浸水予防緊急対策事業(緊急点検の結果に基づき、流木などの閉塞(へいそく)により溢水(いっすい)し、甚大な被害が懸念される箇所で、樹木などの河道断面阻害要因を除去)−1億2000万円
◇進化する「とくしまゼロ作戦」の展開
 ▼未来につなげる「事前復興」啓発事業(事前復興をテーマにしたシンポジウム開催)−100万円
 ▼「災害時快適トイレ計画」アクションプラン推進事業(県災害時快適トイレ計画アクションプランの周知、講演会などによる普及啓発)−100万円
◇安全・安心な地域医療・介護の充実
 ▽地域医療介護総合確保基金積立金(医療介護総合確保促進法に基づく県計画の作成、国から交付される医療介護提供体制改革推進交付金などを基金に積み立てる)−22億1200万円
 ▽地域医療介護総合確保基金事業(病床機能の分化・連携、在宅医療の推進、医療従事者の養成確保、介護施設などの整備に資する事業を実施)−4億4241万円(病床機能分化・連携促進基盤整備事業に3億9000万円、グループホーム4施設の開設準備経費に4471万円など)
◇いのちと暮らしのセーフティーネット
 ▼県水道ビジョン策定事業(広域的な観点から中長期展望に立ち、事業者連携・水道事業の統合などを念頭に置いた実効性の高い県水道ビジョンを策定する)−420万円(債務負担行為980万円)
 ▽警察署再編整備事業(来春、徳島西警察署と石井警察署を「徳島名西警察署」に、徳島北警察署と板野警察署を「徳島板野警察署」に、徳島東警察署を「徳島中央警察署」に、それぞれ統合・名称変更する)−3800万円

提供:建通新聞社