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建通新聞社(中部)
2017/09/14

【愛知】愛知県西三河農林水産事務所 新規湛防事業で中根地区

 愛知県西三河農林水産事務所は、2017年度からの新規事業として、事業費8億7800万円(事務的経費除く)を投じる「たん水防除事業中根地区」に着手する。西尾市中根町地内に新たな中根排水機場を新設し、現在の中根第1排水機場と同第2排水機場を廃止する。この事業の調査測量設計業務を9月中に指名競争入札する予定でいる。
 新設する排水機場のポンプは、横軸斜流で口径が800_、原動機はエンジン、出力54`hの1台と、横軸斜流で口径が800_、原動機がモーターで出力52`hの1台の計2台。合わせた排水能力は毎秒2・4立方b。また、中根排水樋管(幅1・25×高さ1・25b)1門を整備する。
 一方、既設の中根第1排水機場と同第2排水機場、中根第1排水樋管、同第2排水樋管は廃止し、既設の中根樋門(幅2・3×高さ2・0b)2門は残す。
 事業スケジュールによると、17年度に調査測量設計を行い、機場工を18年度と22〜23年度で、建屋工を19年度に、機械工を20〜21年度、樋管工を22年度、撤去工を22〜23年度に予定している。23年度の事業完了を目指す。
 中根地区では、1972年に県営たん水防除事業寺津地区として事業が計画され、80年に中根第1排水機場(横軸軸流口径800_1台、排水能力毎秒1・26立方b)が設置された。
 91年には県営たん水防除事業寺津2期地区が計画され、95年に中根第2排水機場(横軸斜流口径800_1台、排水能力毎秒1・2立方b)が設けられた。
 その後、地区開発による流出量の増加や、排水機場の経年変化による性能低下で排水状況が悪化。この対策として、たん水防除事業を計画し、排水機場を建て替え、たん水被害を未然に防止するとともに、施設の耐震性を確保し、農業経営と民生の安定を図る。

提供:建通新聞社