金沢駅武蔵南地区市街地再開発組合(金沢市武蔵町、山本忠治理事長)は、同市安江町で計画する「金沢駅武蔵南地区第1種市街地再開発事業」で権利変換計画の策定を進めており、今年内の県への認可申請を目指している。
再開発事業の対象エリアは、金沢駅から武蔵町を通る金沢駅通り線と金石街道線に挟まれた安江町地内約0・5ヘクタール。再開発ビルは約120戸の分譲マンションと入居者用のタワーパーキング(立体駐車場)、権利者らの商業店舗が入る複合施設で計画する。
建設規模は延べ床面積で約1万8500平方メートル(建築面積約1600平方メートル)。マンションを金石街道線沿いに地上18階建て、商業施設を金沢駅通り線に面して地上2階建てで整備。景観に配慮してマンション内部にエレベーター式の立体駐車場を設置する。分譲マンションは「ライオンズマンション」を手掛ける事業協力者の大京(東京)が提供する。
実施設計はアール・アイ・エーが担当。組合によると、権利変換計画の認可を受けた後、年度明けに既存建物の解体工事に取り掛かる予定。再開発ビルは来年度の着工を予定しており、20年秋の完成を目指す。
金沢市の今年度当初予算には実施設計や移転補償、権利変換計画の策定などに対する補助金が計上されている。