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建通新聞社(中部)
2017/09/13

【愛知】愛知県豊田加茂農林水産事務所 伊保新池など3池耐震対策へ

 愛知県豊田加茂農林水産事務所は、2017年度から新規に防災ダム事業で伊保町地内の「伊保新池」と「伊保蓮池」、「馬場池」の耐震対策を計画しており、近々実施設計を委託する見通し。18年度から地震対策工事、取水施設改修に着手する予定だ。事業期間は17〜21年度の5カ年で事業費は3億1100万円(事務的経費除く)を見込む。
 事業スケジュールは、伊保新池の地震対策工を18〜19年度と21年度に、伊保蓮池の地震対策工を19〜21年年度に行う。取水施設改修は、18年度に伊保新池と伊保蓮池で、20年度に馬場池で行う。堤体の安定が不足し、地震時に決壊する恐れが生じており、ため池決壊による被害を未然に防止、流域の農業経営の安定を図ることが目的だ。
 伊保新池は、堤高6・5b、堤長102b、堤体積1万3500立方b。構造は前刃金型。堤体補強工は地盤改良(混合処理)、取水施設は既設の取水施設に緊急放流ゲートを設置する他、緊急放流施設を新設する。
 伊保蓮池は、堤高5b、堤長160b、堤体積3万2000立方b。構造は前刃金型。堤体補強工は前刃金土工と地盤改良(混合処理)、取水施設は斜樋を撤去、復旧する。
 馬場池は、堤高6・4b、堤長137b、堤体積7800立方b。構造は前刃金型。取水施設は斜樋を撤去、復旧。
 その他に、法面は波浪による浸食防止のためコンクリートブロック張りを予定している。また、環境への配慮として工事の際は、低騒音、低震動、排出ガス対策の建設機械を使用することになっている。
 16年度に行った計画策定は愛河調査設計(名古屋市南区)が担当した。

提供:建通新聞社