名古屋市住宅都市局は、名古屋駅東側の柳橋地区の将来的なまちづくりを見据え、民間開発事業者へのヒアリングを2017年度にも実施する。一帯は、全国最大級の民間市場である柳橋市場を中心ににぎわう。リニア中央新幹線の開業が具体化するにつれ、名古屋駅から徒歩圏内にあるこのエリアへの注目も高まってきている。市は16年度、複数の開発パターンを検討。17年度の調査と合わせて、今後のまちづくりを考える際の基礎資料にする。
柳橋地区は、名古屋駅の東側で、桜通と広小路通、江川線に囲まれたエリア。名古屋駅と栄に挟まれた一等地ながら、築40〜50年の建物が並び、開発の余地は大きい。特に市場を中心とした界隈は、リニアを見据えた市のまちづくり構想の中で、地域資源を生かしたまちづくりの対象エリアにも位置付けられている。
市は17年度、民間事業者を対象に、地区の開発のイメージや可能性に関するヒアリングを行う。このため、なるべく早く外部に検討調査業務を委託したい考えだ。
また、名古屋市会などでは地下鉄柳橋駅の新設を求める声も出ている。市は駅設置について民間再開発の機運の高まりを前提としており、実現性を考える上で今回のヒアリングも参考にする。
提供:建通新聞社