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建通新聞社(神奈川)
2017/09/11

【神奈川】神建協調べ 賃金・休暇 いずれかのかたちで「7割超が週休2日制を実施」

  神奈川県建設業協会が会員企業向けに行った、賃金・休暇などについての実態アンケート結果によると、常用雇用者の休日制度について、完全週休2日制の企業は全体の1割程度、変動労働時間制と隔週週休2日制がそれぞれ3割程度だった。少数の月3回週休2日制を合わせ、7割超がいずれかのかたちで週休2日制を実施していることが分かった。これについて神建協の担当者は、「今回の調査で初めて実態をつかめた」とした上で、回答の約3割を占めた変形労働時間制について「週40時間労働が前提にある。忙しい時期はそれを超過することになるが、後にまとまった休暇を取ることで、週休2日制と同レベルの休日を確保する、という考え方と捉えている」と話した。賃金支払い形態は常用雇用者の約7割が月給制、2割超が日給月給制だった。
 常用雇用者の休日制度(=表)は、「完全週休2日制」と「月3回週休2日制」「隔週週休2日制」「変動労働時間制」を合わせ74・8%。いずれかのかたちで週休2日制を実施している。「週休1日制」は21・0%だった。その他として、「自社カレンダーによる」「1年変形」「年間休日111日」などの回答があった。
 常用雇用者の賃金支払い形態については、月給制との回答が最も多く全体の70・9%。次いで、日給月給制が23・5%、日給制と年俸制が各2・1%、能力給・歩合給制が0・9%、その他が0・4%となっている。
 また、臨時・日雇い雇用者は日給月給制が全体の47・7%で最多。次いで、日給制が18・8%、月給制が6・0%、年俸制と能力給・歩合給制が各0・7%、その他が1・3%、「臨時・日雇い雇用者はいない」が24・8%だった。
 関連して、「若年労働者の確保・育成のために今後推進したいと考えている取り組み」について聞いたところ、「週休2日制の推進による勤務日数・時間の改善」「技能教育の推進、資格取得の支援」「仕事にやりがい(目標の達成、責任ある仕事など)を持たせる取り組み」「賃金面の改善(月給制の導入、能力や資格を反映した賃金)」などの回答が寄せられた。
 調査数441件、回答数215件で回答率は48・8%。
 「若年労働者の確保・育成のために今後推進したいと考えている取り組み」の回答数は次の通り。
 ▽週休2日制の推進による勤務日数・時間の改善―63件(14・8%)
 ▽機械化などによる作業の軽減、安全確保―31件(7・3%)
 ▽作業環境の改善(快適トイレの設置、労働災害防止対策の徹底)―17件(4・0%)
 ▽社会保険の完備―17件(4・0%)
 ▽福利厚生の充実―33件(7・7%)
 ▽職場の人間関係の改善―27件(6・3%)
 ▽賃金面の改善(月給制の導入、能力や資格を反映した賃金など)―51件(11・9%)
 ▽仕事の恒常的な確保―48件(11・2%)
 ▽技能教育の推進、資格取得の支援―63件(14・8%)
 ▽仕事にやりがい(目標の達成、責任ある仕事など)を持たせる取り組み―75件(17・6%)
 ▽その他―2件(「4〜8月の間に長期有給休暇の取得を可能とする制度」「確保が困難である」)
 提供:建通新聞社