金沢市は、市全体における体育施設の適正な配置や整備の方向性を示すスポーツ施設整備計画について、東洋設計に策定業務を委託した。年度内の完了を予定する。
同計画は、各種スポーツの競技人口や施設の利用状況などを踏まえ、老朽化した既存施設の長寿命化や集約化、新設も含めて整備のあり方を検討し、市全体でのバランスの取れたスポーツ施設の配置を目指すもの。
今年3月末に閉鎖した富樫の市営総合プールの跡地利用の方針や、武道団体から根強い要望がある武道館の設置場所なども示すものとみられる。
市内のスポーツ施設を巡る動きでは、4月に市城北市民運動公園内に日本水泳連盟公認の「金沢プール」がオープン。その一方で、築57年余を経て老朽化していた市営総合プールが閉鎖された。
専光寺町の市営専光寺ソフトボール場では、競技場の広さが男子の国際大会の規定を満たしていないため、市は別の場所での新設も視野に入れている。一方、グランドゴルフ場や体育館でも大会会場が思うように取れないなど、利用者からは施設の絶対数が少ないとした声が上がっている。
市は、安原スポーツ広場の機能拡充を目指す「(仮称)安原ボールパーク構想」についても、同計画と調整しながらまとめる方針である。