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日刊建設タイムズ社
2017/09/08

【千葉】1号トンネルで詳細設計/県安房農業事務所/広域農道安房2期地区/5号トンネルは工法検討

 県安房農業事務所は、広域営農団地農道整備事業の安房2期地区について、本年度から地方創生道整備交付金を活用し整備を進める。本年度は1号トンネルの詳細設計と5号トンネルの工法検討業務を委託。1号トンネルはJR内房線を横断するもので、JR東日本に委託し、同社がジェイアール東日本コンサルタンツ(東京都豊島区西池袋1―11―1)に外注。5号トンネルは道路建設コンサルタント(千葉市中央区今井1―23―7)に委託した。事業費は2017〜21年度の5か年で20億円(うち交付金10億円)を見込む。
 1号トンネルは、南房総市富浦町南無谷地先でJR内房線をアンダーパスする計画。延長は約38m。起点側を1工区、終点側を2工区として整備を進める。本年度で詳細設計を実施し、予算が付けば来年度で着工する。工事もJRに委託する予定。
 5号トンネルは、素掘りの中尾沢トンネルを拡張・整備する。トンネルの延長は約68mで、幅員6mの計画。工法検討では、既存トンネルの拡幅整備と開削した場合についてコスト面の比較検討を行い、トンネルで実施した場合、どの程度の費用がかかるか根拠を示す。工法検討業務は道路建設コンサルタントが予定価格423万円(消費税抜き)に対し385万円(同)で落札した。トンネルの実施設計も同社が担当。
 広域農道安房2期地区は、総事業費45億1500万円を投入し、国道127号の南房総市富浦町南無谷地先から同町宮本地先までの延長約3217mを整備する計画。昨年度末までに事業費11億9200万円を投入し、事業費ベースの進捗率は約26%。3217mのうち994mで舗装を完了し、事業ベースの進捗率は約31%となっている。
 同地区では、構造物として1〜5号までのトンネル5か所が計画され、これまでに2〜4号の3か所が完成している。施工者は、2号トンネルが鴻池組(7億8800万円)、3号トンネルが十文字土木(7億7909万3000円)、4号トンネルが竹中・古谷JV(5億780万円)。
 同事業では、県と館山市、鴨川市、木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市、南房総市の県南7市が共同で提出した「東京湾アクアライン・東関東自動車道館山線等のポテンシャルを最大限に生かすための地域活性化計画」が内閣府から認定され、地方創生道整備交付金を活用し、総事業費48億9680万円で安房2期地区のほか市町村道の整備が計画されている。
 広域農道安房2期地区は、農産物の迅速な輸送や点在する観光地間のアクセス向上、災害時におけるリダンダンシーの確保の実現を目指す。k_times_comをフォローしましょう
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