高知県と高知市は4日、第3回高知市街地浸水対策調整会議を開いた。会議では市が久万川、紅水川、江ノ口川流域で今後取り組みを進める、排水機場の能力増強や雨水管渠新設といった内水対策メニューについて報告した。
秦排水分区では、2018年度の完成を目指し、東秦泉寺排水機場と南秦泉寺排水機場のポンプ能力を増強する他、県が整備する都市計画道路高知駅秦南町線新設に合わせ、延長約130b、口径1500_の雨水管渠を新設する。また、これより上流部の一ツ橋排水機場でのポンプ能力増強も検討する。
紅水川より北側に位置する初月排水分区では、石神橋より少し上流にある水門2カ所にゲートポンプを設置する。1カ所目を18年度に設置し、19年度に整備効果を検証した後、20年度に2カ所目を設置する予定。紅水川の南側に位置する小高坂排水分区では、石神橋上流の既存排水機場の増強などを検討する。
江ノ口川流域の本宮町周辺では、旭小学校北西角に排水ポンプを設置、そこから本宮川に排出する口径800_のダクタイル鋳鉄管を道路下に新設する。17年度に一部土木工事に着手し、18年度に残りの土木工事とポンプ設備工事を発注する予定。
県が進めているパラペット設置や流域貯留施設整備などは17年度末で全て完了する。
この会議は、14年8月の台風による豪雨で浸水被害が発生したことから、今後防止・軽減していくことを目的に、県市が連携して技術的な検討を進め、具体的な対策メニューの絞り込みを行っている。
提供:建通新聞社