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日刊建設タイムズ社
2017/09/07

【千葉】JTB総合研究所に/余熱利用・地域活性化調査/千葉市 新清掃工場建設

 千葉市は、新清掃工場建設に係る余熱利用施設及び地域活性化等可能性調査の公募型プロポーザルで、JTB総合研究所(東京都港区芝3−23−1)を選定した。新清掃工場(北谷津用地)の建設にあたり、余熱利用施設の整備のあり方を検討し、廃棄物エネルギーの有効利用と地域活性化を念頭に、新清掃工場周辺地域の全体構想を策定する。委託期間は2018年3月23日まで。提案者は1者で、委託限度額1703万5920円に対して、契約額は1684万8000円(いずれも消費税を含む)。
 検討場所は、北谷津清掃工場隣接地及び周辺(若葉区北谷津町地内)の市街化調整区域約5・6ha。地目は山林、道路(市道等)で、地域森林計画対象民有林を含む。
 業務内容は、@新清掃工場周辺地域の余熱利用等構想に関係する分野における地域の現状と課題の整理A先行事例等の調査B余熱利用等における諸事業の検討C余熱利用等構想の提案D余熱利用等構想の検討E余熱利用等構想の取りまとめF検討会の運営支援。
 余熱利用等における諸事業の検討では、農業関連事業(余熱を利用した農業事業の実現可能性及び市既存事業との整合性)、レクリエーション事業(温水プール、ゴルフ場、乗馬クラブ及びテニス場等との連携方策)、健康増進・景観保持事業(大草・谷津田いきものの里との連携方策)、福祉事業(介護施設の誘致の可能性)、交通事業(利便性向上に資する交通事業の可能性)、その他提案による事業の検討を行う。
 また、余熱利用等構想の検討では、法制度との整合、市の施策との整合、事業主体及び事業スキーム、財政負担の規模等について検討する。
 新清掃工場は、今年3月末に稼働を停止した北谷津清掃工場用地(若葉区北谷津町347)に、焼却灰の軽減が期待できるガス化溶融方式、処理能力585t/日(195t/日×3炉)で計画。事業方式はDBO方式を予定しており、ガス化溶融方式のうち、シャフト炉式または流動床式どちらを採用するかは、事業者選定時に決定する。
 整備区域の面積は3万1710uで、土地利用計画は建物・建築物等約1万500u、緑地約9600u、道路(エントランス含む)約6600u、駐車場約3400u、池約1600u。また、煙突は排ガスの拡散(ダウンドラフト)を防ぐため高さ約130mで計画しているほか、工場建屋は高さ約43m、建築面積約1万500u、延べ約2万3500uで計画。また、周辺への日照阻害や景観面を考慮して、煙突を北側、プラットホームを南側に配置する方針。
 事業者の選定を経て、19〜20年度で設計、21年度から25年度までの5か年で既存の工場の解体撤去工事、建築土木工事、建築工事、プラント工事、外構・植栽工事、試運転等を行い、26年度の供用開始を目指す。
 昨年度は環境影響評価業務を八千代エンジニヤリング、PFI導入可能性調査を日建技術コンサルタントへ委託しているほか、本年度は事業者選定支援等の施設整備・運営事業アドバイザリー業務を八千代エンジニヤリングへ委託している。k_times_comをフォローしましょう
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