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日刊建設工業新聞
2017/09/07

【鳥取】国道183号宮内工区など 年内にかけて答申案 ・県公共事業評価委

 県公共事業評価委員会が6日県庁であり、事前評価の林業専用道・円谷福山線開設と国道183号・宮内工区道路改良、再評価で国道178号・岩美道路改築−の計3事業が諮問された。また、今回から一部委員が入れ替わり、新しい会長に古塚秀夫鳥取大学副学長を選出した。
 事前評価は全体事業費10億円を超える事業が対象で、合目的性やルート案の適切性などを評価する。各担当事業課が計画概要を説明した。
 倉吉市円谷〜三朝町福山にまたがる円谷福山線は、路網空白地に幹線を通すことによって森林整備を促進する。県産材・林産振興課は、林道周辺の森林724fのうち人工林が8割を占め、間伐3割を進めると木材2万3000立方bの搬出が可能になると開設の必要性を訴えた。
 開設延長は1万0400b、幅員3・0(3・5)b。総事業費13億円。現在、路線全体の計画調査を実施している。
 一方、日南町の国道183号・宮内工区では、道路建設課が「第1次緊急輸送道路」に設定されており、災害に強い道路が必要と説明。その上で、線形が悪く落石の危険性が高い区間を迂回するバイパスのルート案を示した。計画延長は1200b、幅員6・0(7・5)b。総事業費33億円。
 また、前回12年度の再評価から5年が経過した国道178号・岩美道路では、同課が現在の進ちょく状況を説明した。
 評価委事務局の県工事検査課によると、次回10月下旬の会合から実質審議に入り、今後年内にかけて答申案をまとめる。
 諮問事業は次の通り。
※事前評価
▽県営林業専用道開設事業・円谷福山線(倉吉市〜三朝町)=開設延長1万0400b、幅員3・0(3・5)b。事業期間17年度〜26年度。全体事業費13億円
▽国道178号道路改良事業(宮内工区)(日南町)=バイパス延長1200b、幅員6・0(7・5)b。事業期間18年度〜27年度。全体事業費33億円
※再評価
▽国道178号改築事業(岩美道路)(岩美町)=バイパス延長5700b、幅員7・0(13・5)b。全体事業費312億8000万円。進ちょく53・0%