日本工業経済新聞社(山梨)
2017/09/06
【山梨】産廃再生品活用へアドバイザー事業
県内の産業廃棄物排出事業者や処理業者による再生技術や再生品の開発を促進するため、県環境整備課は「産業廃棄物再生事業アドバイザー事業」を開始した。再生技術や再生品開発の取り組みを募集し、有識者によるアドバイザー会議で助言などを行う。同会議の初会合が8月28日に開かれ、3社の再生品や再生技術に対して、アドバイザーが技術面や留意事項などの助言を行った。
3社と再生品は、@龍王産業の「砂利洗浄汚泥を利用した植生基盤材」A足柄工業の「砂利洗浄汚泥を利用した防草材」Bヴェルデン・ウッドの「廃瓦チップを利用した舗装材・植栽基盤材・改良土」。
今後は、各社にアドバイザーを派遣して、技術や再生品の改良などを行ってもらう。助言を受けて開発された技術や製品は県のホームページで公表し、利活用を図っていく。
県では、県内で発生する産廃の再生利用を促進するため、同事業を本年度から開始。事業者から技術や再生品を募集し、まず県庁関係課で構成する幹事会において、法令などに適合させるのに必要な点や公共事業で利用する場合の留意事項などを整理。アドバイザー会議に報告し、同会議では報告を踏まえて、助言や評価を行う。
県では、同事業を通じて産廃の再生利用を促進していく。アドバイザー会議による意見や助言を受けようとする再生技術や製品は随時、環境整備課で募集している。