富士市は、新富士駅富士山口駅前広場について、再整備を行うため、9月に改良工事を発注していく。
改良工事は2017〜18年度の2カ年事業で行う。完成は19年3月を見込んでいる。整備面積は約8000平方b。
再整備の課題と配置の考え方は、一般車駐車場については、比較的長い時間駐車し、待機車両の渋滞が発生しているため、需要に見合う駐車台数を確保し、駐車場の利用回転数を上げる。考え方は、駐車場の増設やモニュメントの移設、有料駐車システムが対応可能な配置計画とする。タクシー乗降場については、現状は一般車駐車場の待機車両とタクシー車両が集中しているため、両車の動線を分離する。配置は一般車エリアと公共交通(バス・タクシー)エリアを明確に分離する。団体バス用駐車場とバス乗降場については、現状が団体バス中心のレイアウトとなっていたり、バリアフリー未対応となっていることから、路線バス中心の安全で利用しやすいレイアウトに変更、乗降場の段差解消などによるバリアフリー化を行う。配置はロータリー形式の乗降場を採用し、公共交通エリア内でバスとタクシーの動線を極力分離する。
駐車場と乗降場の整備計画によると、一般車乗降場の台数は3台(現状3台)、障害者駐車場は1台(現状1台)、一般車駐車場は31台(現状22台)、バス乗降場は5台(現状6台)、バス駐車場は5台(現状4台)、タクシー乗降場は6台(現状4台)、タクシー駐車場は20台(現状20台)を予定している。
同駅前広場は、1988年の駅開業に合わせて整備し、岳南広域の玄関口として交通手段相互の乗り換えなどに欠かすことのできない施設として利用されてきたが、30年近くが経過した現在、一般車駐車場、タクシー乗降場における問題やバス利用形態の変化などにより、再整備の必要が生じてきた。このため、交通手段別に、広場内の乗降場や駐車場を適正規模にレイアウトを変更することで、全ての利用者の利便性の向上を図っていくこととしている。
提供:建通新聞社
(2017/9/6)
建通新聞社 静岡支社