建設新聞社
2017/09/05
【東北・岩手】平泉ガイダンス施設の基本計画を丹青社に委託
岩手県は、「平泉の文化遺産ガイダンス施設(仮称)基本計画策定業務」について8月17日に企画競争を行った結果、丹青社を選定した。
企画競争には同社のほか3社が参加。企画提案書およびプレゼンテーション内容に基づき、審査した結果、順位点21点(満点25点)を獲得した同社が選定された。
県では、平泉町の柳之御所遺跡をはじめとする「平泉の文化遺産」の価値を世界中の人々へ総合的に情報発信するとともに、歴史資料を適切に保存することで、次世代に継承し末永く守るための拠点として新施設の建設を計画。施設整備に当たり、同業務において基本計画を策定する。
業務内容は、▽基本構想を踏まえたガイダンス施設のコンセプト整理▽利用者層の検討、整理▽ガイダンス施設の規模、施設の立地および各諸室配置、動線の検討▽ガイダンス施設の見え方検討▽展示基本方針の検討▽整備費、管理運営費の概算算出―など。
基本構想では、建設場所は同町平泉柳御所地内とし、施設規模はRC造(耐火構造)、延べ2000平方bを想定。施設機能として▽展示・情報発信▽収蔵・保存管理▽調査研究・情報集積▽体験・学習―の四つを掲げ、道の駅平泉などと一体的な利活用を図る考え。
委託期間は18年3月30日まで。委託予定額の上限は1695万6000円(税込み)。
今後は、17〜18年度で設計を完了させ、19年度に着工、21年度の完成を目指す。
提供:建設新聞社