日刊建設工業新聞
2017/09/05
【鳥取】国道183号宮内工区BP化 延長1・2`33億円で 18年度から事業化方針
県土整備部は、日南町宮内の国道183号で線形の悪いカ所を回避し、バイパス化させる方針を5日までに固めた。2018年度からの事業化を目指しており、きょう6日開かれる県公共事業評価委員会に詳しいルート案を提示する。総事業費は33億円。
同町内を走る国道183号は町中心部へアクセスする「第1次緊急輸送道路」。しかし、宮内から矢戸にかけて約2`は日野川に沿って線形が大きく折れ曲がっており、曲線半径(R)150bに満たないカ所が4カ所もある。また、急峻な斜面は落石の危険性があり、異常気象時の事前通行規制区間となっている。
このため、現道1700b(全幅7・0b)を北側に振り替えてショートカット。計画延長1200bのバイパスを山あいに建設する。幅員6・0(7・5)bの完成2車線。設計速度は60`。計画ルート内には日野川を跨ぐ橋梁2カ所と、大規模な山切り1カ所がある。
宮内工区について、同部では「今年度内に完成する上手の『河上工区』に次いで来年度から事業化に向かいたい」(道路建設課)と説明している。
公共事業評価委で事業の妥当性が認められれば、18年度の国道改築予算(防災・安全交付金)に測量設計費や橋梁設計費を要求する。事業期間は18年度〜27年度まで。