建通新聞社(神奈川)
2017/09/05
【神奈川】大黒ふ頭客船施設の初弾建築工を公告 横浜市
横浜市は大黒ふ頭の客船受け入れ施設整備で9月5日、初弾となる建築工事の条件付き一般競争入札を公告した。大型テント2棟のうちの1棟を対象とし、建築Aの市内企業から9月25〜27日に入札書を受け付けて、9月28日の開札で施工者を決定。設備工事も追って発注し、2017年度末までに完成させる。18年度にもう1棟の工事などを発注し、同年度内に全ての整備を終えて、19年4月に横浜発着クルーズを実施する客船「クイーン・エリザベス」を受け入れる。
横浜ベイブリッジを通過できない大型客船のCIQ(入国審査・税関・検疫)機能を大黒ふ頭内(鶴見区)に用意して、乗船客の利便性を高めるために整備。P4・T3バースなどの背後地が整備場所で、約3000人の乗船客に対応できるようにする。
将来的に本牧ふ頭(中区)で大型客船向けのCIQ機能を確保するまでの暫定施設とし、ニュージェック(神奈川事務所、横浜市中区)で設計中。国土交通省の国際クルーズ旅客受入機能高度化事業に採択され、17年度事業費4億6250万円の3分の1を国庫補助で賄えることになった。
今回の建築工事では、膜屋根を持つ鉄骨造平屋1500平方bの「Terminal2」を、18年3月30日までの工期で建設する。もう1棟の「Terminal1」も同程度の規模で計画しており、2棟をつなぐ付属施設とともに18年度に各種工事を発注していく。
提供:建通新聞社