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日刊建設タイムズ社
2017/09/05

【千葉】野球場耐震・改修に債務25億円/県9月補正予算案/一般会計90億円を増額/新規で5地区に防犯カメラ

 県は4日、9月補正予算案を発表した。補正額は89億7900万円で、現計予算と合わせた予算総額は1兆7351億4000万円。補正予算は「子ども・子育て世代への支援」や「くらしの安全・安心の確立」などのため、緊急的に取り組むべき事業に事業費を計上。主要事業では、総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修事業に限度額24億7400万円の債務負担行為を設定した。
 補正予算による普通建設事業費は1億1100万円の増額で、既定と合わせた同事業費の総額は1332億6700万円。補助事業は公営住宅建設事業の工期変更などから減額となる一方で、単独事業は河川護岸の復旧工事などにより増額となった。
 主要事業の野球場耐震・大規模改修事業は、老朽化し、耐震性の不足する総合スポーツセンター野球場について、耐震改修等を行うとともに、施設機能の充実を図るために必要な改修を実施する。
 本年2月に実施設計を榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)に委託し、12月15日までの工期で設計作業を進めている。設計完了後に工事を発注し着工。2020年4月の供用開始を目指す。
 主な改修の内容は、野球場内野メインスタンドの耐震補強及び内外装改修、障がい者用観客席の整備、エレベーターの設置、給排水衛生設備及び空調設備及び電気設備改修、スコアボード改修、グラウンド拡張及び改修など。グラウンドは両翼を現状の92mから98mに、センターを同120mから122mにそれぞれ延伸。エレベーター棟はS造2階建て延べ15・52uを想定。屋根は既存の一部を取り壊し、新たに軽量な屋根を新設する。
 野球場は1968年6月の竣工。構造・規模は、野球場のスタンドがRC造2階建て延べ3574u、屋外便所がRC造平屋建て(5棟)延べ70u、スコアボードがS造3階建て延べ163u。
 このほか、河川維持事業に8300万円(既定と合わせ5億7800万円)、漁港建設事業5400万円(同30億1493万円)、通信指令システム更新事業に債務負担行為28億3100万円などを措置した。
 河川維持事業は、大雨等により崩落・倒壊した河川護岸の復旧工事を実施。内訳は@小野川(香取市)1300万円A一宮川(長南町)3000万円B栗山川(多古町)4000万円。漁港建設事業は、銚子市の外川漁港で突堤を延長するため事業費を増額。
 一方、新規事業では、街頭防犯カメラシステム整備事業として債務負担行為1億7700万円を設定。犯罪の予防、犯罪発生時の迅速な対応を図るため、主要駅周辺の繁華街を中心に防犯カメラを設置する。設置地区は千葉駅、船橋駅、西船橋駅、松戸駅、柏駅の周辺5地区で、設置台数は各地区10台の合計50台を予定。
 また、袖ケ浦福祉センター管理運営事業に34億7100万円の債務負担行為を設定。18年度以降に指定管理者を指定するにあたり、更生園と養育園に分割。債務負担行為は更生園25億3200万円、養育園9億3900万円。指定管理者は両園とも社会福祉法人千葉県社会福祉事業団(袖ケ浦市)が候補者。9月議会で議の承認を得て決定する。k_times_comをフォローしましょう
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