徳島県の飯泉嘉門知事と県議会自由民主党、公明党県議団の所属議員、関係市町の首長は8月30日、国土交通省へ「四国横断自動車道」と「阿南安芸自動車道」の早期整備に向けた緊急提言活動を行った。当日、飯泉知事ら関係者約30人が石井啓一国交相を訪ね、政策提言書を手渡した=写真。
提言では、2018年度政府予算編成に向けて、高速道路ネットワークの整備推進に係る予算確保の他、四国横断自動車道について、徳島東〜津田間の20年度の確実な供用と津田〜小松島間の用地買収推進、小松島〜阿南間の開通見通しなどについて触れた。
提言を受けて石井大臣は「基本的には引き続き一生懸命やるということ」と理解を示した上で「特に津田までの区間は20年度までの開通目標に向けて整備を進める。津田から小松島までの区間が用地を取得できていないので、地元の皆さまにも引き続きご協力いただきたい」とした。また、「小松島と阿南の区間は用地の進捗は97%だが、ポイントとなる区間で残物件がある。ここが買えないと開通目標が出せない」とし、「阿南インターチェンジ付近が難航しているようなので、ご協力をお願いしたい」と重ねて用地取得に関する協力を要請した。
この他、知事らは阿南安芸自動車道について、桑野道路と福井道路の用地買収推進の他、海部道路の早期事業化を要望した。特に牟岐〜野根間の都市計画決定に向けた調査の早期完了を求めた。
提供:建通新聞社