一般社団法人平鹿建設業協会(会長:武茂広行横手建設代表取締役)が、県の受託事業として地元女子高校生に建設業の魅力を伝える取り組み「よこて建設女子会2nd」が2日、横手市内で開かれ、横手清陵高校などの女子生徒19人と、建設会社や行政の社会人女性11人の計30人が参加した。
はじめに協会の武茂会長が「建設業に女性の力を投入し、女性が輝く建設業を目指すのが本会の目的。政府の働き方改革に伴い、建設業も職場環境を改善している。皆さんの忌憚のないご意見を業界に取り入れたい」とあいさつした。
女子会では、北海道岩見沢市の「岩見沢複合駅舎」などの設計を手がけた建築家の西村浩氏(株式会社ワークヴィジョンズ代表取締役)を講師、秋田市のデザイン会社・株式会社See Visionsの東海林諭宣代表取締役をサポーターに迎え、「ふるさとよこて街づくり車座」と題した講演や、ワークショップを実施した。
西村氏は講演で、文明の発達に伴い自分で考える能力が退化していると指摘し、「これからの時代は『無いこと』がいいこと」と説明。建築材料のレンガに自身の名前を刻むなど、市民が積極的に事業に参加した岩見沢駅の事例や、福島県立喜多方桐桜高校の生徒たちが地元の空き蔵・空き地を再生させたことなどを紹介し、「欲しい未来は自分でつくる。そのために自分が何をすべきかを考えてほしい」と呼びかけた。
参加者たちは実際にJR横手駅周辺を歩き、自分たちの街の「良いところ」「悪いところ」を感じた後、横手駅前西口にある遊休地や周辺のまちづくり構想を練る「ふるさとよこてグランドデザインワークショップ」に参加。4グループに分かれて社会人女性も交えながらディスカッションし、自由な発想を発表しあった。
当日は工事現場の見学会も行われ、県道大曲横手線・静町工区の「横手市静町県道舗装工事」について伊藤建設工業土木部舗装課の小田嶋斉主任、「横手南中学校統合大規模改造工事」について横手建設建築部の工藤一貫技師長らが現場を説明した。
提供:秋田建設工業新聞社