RC用棒鋼を扱う東京鉄鋼(東京本社・東京都千代田区富士見 吉原毎文代表取締役社長)は8月31日、新潟市中央区のデンカビッグスワンスタジアム駐車場で「鉄筋プレハブ工法公開実験」を開催した。ゼネコンや鉄筋工事業者など110人余りが集まり、組立手順や建込み方法などを確かめた。
建設業界の人手不足に対応するため、鉄筋工事を省力化できる「鉄筋プレハブ工法」をPRしようと開いたもの。新潟での開催は今回が初めて。全国各地で同様の取り組みを行っており、採用事例が増えているという。
同工法は、先組みヤードで事前に柱・梁を組み立て、現場に搬入する。現場での作業を減らし、効率アップと施工品質の向上、工期の短縮や労務の平準化が可能となる。この日はクレーンを使って吊り込みから建込みを行った後、作業員が継手接合のデモンストレーションを実施した。継手には同社のネジテツコンを用い、簡単に作業を行えることを確認。従来の溶接に比べて管理が容易な上、火気を使用しないため安全性が向上する。
また、「鉄筋ジャバラユニット工法」の施工実験も行った。事前に組み上げて現場に搬入する手順はプレハブ工法と同じだが、この工法では特殊な結束線を使うことでユニット化した部材を折り畳むことができる。スペースを取らずに部材を集積でき、運搬の積載効率も良くなる。現場での作業減と合わせて、生産性の大幅な向上が期待できるとしている。参加者は注意深く施工の様子を見守り、結束に使う特殊ゴムの強度や、どこまでの鉄筋径に対応できるかなどに関心を示していた。
問い合わせは同社営業部(電話03−5276−9706)。鉄筋ジャバラユニット工法の県内・富山県特約店は新和工業(柏崎市、電話0257−24−3452)。