浜松市は、温泉をくみ上げる際に温泉中に含まれる気体(温泉付随ガス)を活用する発電計画について、調査費を2017年度9月補正予算案に計上する方針を明らかにした。補正額は770万円で、9月13日開会の市議会9月定例会に提出する。
調査対象は、市が源泉を所有する舘山寺温泉(西区)と麁玉の湯(浜北区)の2カ所。
調査は、くみ上げる温泉に含まれる気体中のメタンガス量などを調べ、燃料としての活用可能性を判断する。活用可能な場合には今後の事業計画も策定する予定。
補正予算成立後にプロポーザル方式なども視野に委託手法を決め、18年3月納期で委託する予定でいる。
同事業は、環境省の「再生可能エネルギー電気・熱・自律的普及促進事業」に採択されたことを受け実施するもの。ガスが活用可能と判断した場合、舘山寺温泉では周辺環境に配慮した新たな施設整備や民間活力による施設整備なども視野に活用方法を検討する。また、麁玉の湯では、源泉を沸かす際のエネルギーとしてボイラーからの切り替えなど設備改修を検討していく方針でいる。
提供:建通新聞社
(2017/9/4)
建通新聞社 静岡支社