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北陸工業新聞社
2017/09/01

【福井】首長インタビュー/インフラの老朽化対策/橋本達也あわら市長(下)/将来に明るい方向性を示したい/技術力は世界レベル

 ■公共施設等管理計画の重要性を市民にどう理解を広めるか?
 市長 納得してもらう前に先ずは知ってもらうことが大事。道路や橋など様々な施設が老朽化する。人口も減ってくる等々。それから全区長が集まる機会も年2、3回あるので、いい機会として説明もしたい。もちろん議員の皆さんにも議員から地元の方々に伝えていってほしい。市長として要望を実現できることは醍醐味であっても、一方では我慢も求めねばいけない辛いところでもある。プラスマイナスあるが全体としてはいい方向に向かっているとわかってもらいたい。35年春には北陸新幹線芦原温泉駅も開業する。今がチャンスだ。市民にあわら市の明るい将来像を示し、共通認識を持ってもらう。それが私の仕事。
 ■若手の人材確保は行政職でも厳しいと聞きますが。
 市長 技術系の確保がとくに難しく、(関連業界の)役員会でも指摘される通り、全県的に厳しいよう。しかし土木分野に限らず「技術者」の重要性は普遍で、日本の匠は世界レベル。ところが、いったん途絶えてしまうと復活はなかなか難しい。大工さんの数も年々減少し、他国に追い越されかねない。日本は匠の国。技術系の人材育成をもっと大事にしないとね。
 ■最後に今とこれからのあわら市について一言。
 市長 当市は合併してもう13年。お陰様で順調に推移し、新幹線効果も手伝い、いくつかの新たな県外企業が進出し、市内の企業にも新たな設備投資をいただいている。また、あわら温泉を擁する昔からの観光地で稲作であったり、北部丘陵地の畑作など多くの資源があるなど、無限の可能性を秘めている。合併効果がいい面に表れ、各地にいろんな賑わいが生まれてきている。特に観光は経済効果の裾野が一番広い産業と言われ坂井市、勝山市、永平寺町や石川県加賀市と手を組み、連携して盛り上げていきたい。

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