建通新聞社
2017/09/01
【大阪】あいりん労働福祉C 18年度工事着手へ
あいりん総合センター(大阪市西成区)の建て替え計画に伴う、労働福祉センターの仮移転計画で、大阪府は2018年度に移転先施設の建設工事に着手する方針だ。仮移転先は萩之茶屋1丁目にある南海電鉄高架下の敷地約1200平方b。現在、南海電鉄と事業協定を結び、基本設計などを進めている。
あいりん総合センターは、国のあいりん労働公共職業安定所、府の労働福祉センター、大阪市の社会医療センター、市営萩之茶屋第1住宅が入る複合施設。建築後約50年が経過していることや、一部耐震基準を満たしていないため、建て替えなどによる耐震化を検討してきた。
計画では、市営萩之茶屋住宅と社会医療センターを萩之茶屋小学校跡地に移転新築し、あいりん総合センターに労働部門を残して建て替える。労働センターが仮移転する施設の規模などは設計段階で詳細を詰めるが、敷地の現状から平屋か2階建てで、延べ2000平方b以下になるもようだ。現在の労働部門の延べ床面積は1万平方b程度。
あいりん総合センターの既存規模は、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ2万3267平方b。建て替え後の施設には労働部門だけが残るため、新築規模は既存建物より大幅に縮小する見込み。早ければ21年度にも建設工事に着手し、2カ年程度で完成させたい考えだ。