本年度設計完了 来年度にも着工 諫早、大村両市が鉄道・運輸機構に提出 2022年度に暫定開業予定の九州新幹線長崎ルートに関して諫早市と大村市は、市民アンケートなどを参考に、新駅舎のデザイン案を決定した(=図参照)。事業主体となる鉄道・運輸機構九州新幹線建設局は、推薦されたデザインを参考に設計業務に着手。2017年度中に設計を終え、早ければ18年度に着工する方針だ。21年度内の完成を目標としている。
諫早市が推薦したデザイン案は、『明るい未来へつながる、おもてなしのゲート』をテーマとしたもの。21日に提出された推薦書の中で市側は、「最新のユニバーサルデザインを取り入れた駅舎にしてほしい」「明るい未来を感じさせる空間をコンセプトとしたデザインにしていただきたい」などと求めた。
宮本明雄市長は「市民の利便性向上につながるよう諫早の新しいシンボルとしたい」と期待を寄せている。
一方、大村市はこれまでに『豊かな自然と歴史・文化が響きあい未来へつながる駅』といったデザインコンセプトを要望。『大村の発展と人々の躍動感を感じさせるデザイン』を推薦案として、機構側に提出。デザイン細部および配色については、「より重厚感・上質感を意識したものとしてほしい」などと求めた。
園田裕史市長は「新駅周辺は、市民が高い関心を示している場所だ。これから本格的に新駅周辺の整備を進めていく。大村の新たな拠点としたい」などと強い意気込みを示している。
両市が示した基本コンセプトなどをもとに、同機構が約1年をかけ複数のデザイン案を作成。市民アンケートなどを踏まえて内部で検討。推薦デザイン案の決定に至った。
同機構は今後、長崎駅舎に関してもデザイン案を提示する考えだ。