県水産漁港課は、秋田県水産振興センター栽培漁業施設整備事業として進めている水産振興センターの改築で、事業最終年度となる来年度は約7億円の事業費を充て、育成棟の新築工事を発注する。建築、機械設備、電気設備に分離し、6月末までの契約を目指したい考えだ。施設周辺道路の舗装など外構工事も予定しており、建築工事の中で行う。
水産振興センター(男鹿市船川港台島字鵜ノ崎8の4)は昭和55年度の栽培漁業センター開設時、昭和60年度の水産振興センター開設時、6年度の内水面試験池の設置時に整備され老朽化が進んでいるほか、
新技術開発や省力化・省コスト化に対応した施設、漁業者の自主的な取り組みへの支援に要する施設整備も必要となっているため、県は同センターの改築を進めている。
今年度は生産棟の新築工事について建築を沢木組・清水組特定建設工事JV、機械設備を沢木組・互大設備工業特定建設工事JV、電気設備をライトンに発注している。10月には魚類棟、ワムシ棟、ボイラー棟の解体工事を1件で公告する見通し。
事業最終年度となる来年度は、鉄筋コンクリート造平屋建て、床面積1,444u(水槽50t×22槽)の育成棟を整備する方針で、建築、電気設備、機械設備に分離して発注する。
提供:秋田建設工業新聞社