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日刊建設タイムズ社
2017/08/30

【千葉】基本設計検討委が初会合/香取市佐原駅周辺地区複合公共施設/断面構成は5階建て/配置案で3案提示

 香取市企画政策課は28日、「佐原駅周辺地区複合公共施設基本設計検討委員会」の第1回目を開催した。委員会では基本計画の概要や、同事業で採用した基本設計技術支援業務(CM業務)、事業の全体スケジュール、施設構成案などについて審議した。委員長は互選により腰原幹雄・東京大学生産技術研究所教授が就任した。委員は市内の商工団体や社会福祉、教育の各団体の代表など13人で構成する。
 委員会に先立って宇井成一市長が「施設は香取市の玄関口の佐原駅の周辺に立地する。立地条件も良く中心市街地であり、市全体に及ぼす影響は大きい。住む人も訪れる人も魅力が感じられる、賑わいあふれるものにしたい」とあいさつ。
 施設構成案では、プロポーザルで当選したINA新建築研究所(東京都文京区白山3―1―8)のプロポーザル案が示された。プロポーザル案は、観光情報発信施設、子育て支援施設、公民館機能、市民活動支援センター、図書館などで構成。施設は5階建てで、1階に観光情報発信施設と子育て支援施設、2〜4階を公民館、5階を図書館とした。
 基本設計に入る段階で、市の各課の調査やヒアリングを実施。新たに@佐原大祭時の利用検討A図書館の低層階への配置B複合化によるメリットの向上――などの要望が出された。
 これを受けて基本設計では、検討案として1階に観光情報発信施設、公民館、子育て支援施設、2階に図書館を配置し、3〜5階を公民館とする構成案が提示された。施設の配置では、駐車場を東側に配置し、イベントゾーンを東北に配置するするA―1案と同じくイベントゾーンを東側に配置するA―2案、前面道路側に駐車場とイベントゾーンを配置するB案――の3案が示された。
 基本設計は、本年12月半ばまでに施設断面構成・平面計画、各種仕様等を検討し、確定させる予定。基本設計の作成に当たっては、検討委員会のほかに市民ワークショップを設置し、併せて検討を進める。ワークショップは9月に市民を公募し、10月1日に第1回目の開催を予定している。
 事業の全体スケジュールは、来年3月に基本設計を完了させ、4月から実施設計に着手し、実施設計を19年3月までに完成させる。併せて建築確認申請、入札などの手続きを行い、19年度第2四半期に本体工事に着工、外構工事を含め工期21〜24か月で、21年度内の開館を目指す。
 同事業では、品質を確保するため、同市では初となる基本設計技術支援業務(CM業務)を採用。設計工程管理、コスト管理、リスク管理を行いながら、施設に要求される品質を確保する。CM業務は佐藤総合計画(東京都墨田区横網2―10―1)が担当。
 同施設の建設場所は、JR佐原駅に近接する佐原字竹之下イ134番3ほか地先。敷地面積は、旧清見屋デパート跡地を取得した6542uと駐車場用地として隣接する用地約2683uを取得し、合わせて約9200uを見込む。基本計画では建物面積を約7990uと想定した。k_times_comをフォローしましょう
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