千日町1・4番街区市街地再開発準備組合(牧野田栄一会長)は第一種市街地再開発事業の事業計画案を作成した。工事費104億円、土地整備費6億円を見込み、ホテルは203室を予定。2017年秋の組合設立認可、18年6月の解体・再開発ビル着工、20年秋の完成を目指す。鹿児島市は30日まで、市街地まちづくり推進課で組合設立認可申請に伴う事業計画の縦覧を行っている。
建設地は天文館地区で、電車通り沿いのL字型の敷地面積6087u、施工区域面積は約1ha。建物規模は、S一部RC造地下1階地上15階建塔屋1階3万5933uで高さ約60m。地下1階は機械室等、1階〜6階が商業・業務、7階がホテル(フロント)と300〜500人程度が収容できるホール。8階〜15階がホテル(客室)で、15階にはレストランや展望スペースを設けている。
設計方針によると、電車通りとG3アーケードの交差するコーナー部分には広場を設置し、それを囲むように低階層へ商業ゾーンを配置。1番街区高階層にホテルやホールといった観光・交流機能を整備する。また駐輪場が1番街区の8階と4階までとなる4番街区の屋上に445台設置。駐車場は荷捌きのために必要な5台分を確保し、一般用の駐車場は周辺地に確保される。
併せて、両街区の間の市道を廃止し、貫通道路を設け、通行機能を確保。電車通り壁面を2m後退して、ゆとりある歩行者空間を創出する。
総事業費は151億円を試算し、建築工事費は103億円、除去費(解体費・2万5664u)は6億円、建築設計費4億4700万円、補償費22億円。16年度までに2億9200万円を計上している。