国道447号の県境部分で進むバイパス工事は、宮崎県側のルート変更に伴い、調査関係を急いでいる。2017年度は、工事が再開すると同時に、延長2280mのトンネル詳細設計を検討していることが分かった。鹿児島県側1億5500万円、宮崎県側3億円の計4億5500万円を投入する。
中央部に計画しているトンネルの延長は鹿児島県側580m(青木バイパス)、宮崎県側1700m(真幸バイパス)の計2280m。延長が長い宮崎県側が調査を担当。バイパスの事業着手は02年度で、これまでの地質調査の結果、重金属を含んでいることが分かり、掘削ズリ処理等の対応に追われ、14年度に抗口の位置を変更するなど一部ルートを変更した。
今後、真幸バイパス(えびの市)は用地測量、用地補償、橋梁工1カ所等の整備を17年度に予定。全体事業費は105億円。16年度末の事業費ベース進捗は約17%となっている。
鹿児島県側(伊佐市)の主な構造物は、県境部分のトンネルを残すのみ。17年度以降の残事業費は14億6200万円を見込む。また、同路線は出水市上大川地内で緊急輸送道路の保持を目的に、落石対策工を予定。事業期間は18年度までで、事業計画策定のため測量設計を実施する。