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北陸工業新聞社
2017/08/29

【石川】配置やスケジュール設定へ/金沢美大移転基本計画/検討懇が初会合

 金沢美術工芸大学移転整備基本計画検討懇話会の初会合が28日、金沢市役所で開かれた。市は今年度内に策定する基本計画の中で、新キャンパスの施設配置や設計から工事、移転までのスケジュールを設定する方針を示した。
 懇話会は昨年度に策定された基本構想を受け、新キャンパスのあり方や施設整備に関することなどをより深く検討するために設置。委員は有識者ら6人で、基本構想検討懇話会から引き続き水野一郎金沢工業大学教授が座長に就いた。
 会合では、山野之義市長が「(美大の)インキュベーション施設としての役割は極めて大きい。キャンパスのあり方や配置、スケジュールも議論し、基本計画をまとめていただきたい」とあいさつ。基本計画の策定方針などを確認した後、新キャンパスのあり方について意見交換した。
 基本計画では、施設の構成や規模、機能、諸室の数量・面積についても具体化する。来年1月までに第2回会合を開き、2月に基本計画を策定し、来年度以降に予定する基本設計に反映する。
 意見交換では、他学科と融合できるような柔軟な施設配置や個性的・固有性のある施設、単一構造(RCやW造など)にとらわれない整備、金沢の風景になる施設、学生の滞留時間が長くなるような施設などを求める声があった。正門通りに桜の並木道を整備する提案のほか、高さや地下の制限、設計の発注方式に対する質問もみられた。
 市は次回会合で、施設規模や諸室面積などの具体的数値を提示する。

hokuriku