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日刊建設タイムズ社
2017/08/25

【千葉】主要施設は5棟延べ約3・8万u/成田市卸売市場再整備/都市計画変更案概要で説明会/天神峰市場を追加

 成田市都市計画課は23日、市役所で「成田市公設地方卸売市場の再整備に係る都市計画の変更案の概要」についての説明会を開催し、施設の概要を明らかにした。主要施設は水産棟、青果棟、高機能物流棟(ワンストップ輸出拠点・加工・パッケージ・インターナショナル施設)の公設施設3棟と、民設エリアに関連棟、集客施設棟(情報発信施設)2棟の合計5棟、延べ約3万8300uを整備する。高機能物流棟と集客施設棟は新たに機能を追加する。
 都市計画の変更は既設の公設市場に「天神峰市場」を追加するもので、段階的に同市場に機能を移転する。同市場の位置は県花植木センター跡地で、天神峰字道場の一部。面積は約9万2800u。市場を県花植木センター跡地に移転し、「空港に近接した輸出拠点機能を有する市場」として、高度な機能と新たな魅力を持った市場を整備し、空港を生かした地域経済の発展と活性化を目指す。施設規模は青果物が日量90t、水産物が同47tの計画。
 整備する主要施設は、公設施設が水産棟(延べ約8500u)、青果棟(延べ約6300u)、高機能物流棟(延べ約1万5000u)。高機能物流棟は新たに機能を追加するもので、輸出ビジネス支援拠点、高機能物流拠点、ワンストップ輸出拠点をイメージする。ワンストップ輸出拠点は、輸出手続きを1か所で行う日本初の輸出拠点を整備。青果市場は、衛生管理とフレシキビリティに富む21世紀型の公設市場として整備する計画。
 民設エリアには関連棟(延べ約3000u)と集客施設棟(延べ約5500u)を整備。集客施設棟は新たに機能を追加。海外旅行客等への日本の農水産物・食文化の情報発信機能エリアとする。
 同市場の基本戦略は、成田空港を活用した日本産農水産物等の「輸出ビジネス集積拠点(モノ・商売・技術のハブ)」を形成するとともに、インバウンド重要を取り込み、市場全体の活性化を目指す。
 新市場は、開業(20年度)から5年後の25年度に取扱高約190億円(水産140億円、青果50億円)、10年後には約205億円(水産150億円、青果55億円)を目指す。
 既存の公設市場は飯仲地先に1974年6月に開設されたが、近年の消費者ニーズの多様化や市場外流通の拡大などにより、取扱量が減少し、施設の老朽化も進んでいた。このため、成田市公設地方卸売市場運営審議会に市場の再整備について諮問。昨年5月に市場の輸出拠点化について答申があり、空港に接し、圏央道の成田小見川鹿島港線ICに近接する県花植木センター跡地に新市場を整備することを決定した。
 天神峰市場の整備に向けては、本年4月に成田市公設地方卸売市場再整備建設基本・実施設計及び造成等基本・実施設計を八千代エンジニヤリング・野村アグリプランニング&アドバイザリー・佐藤総合計画共同企業体に委託し、来年3月30日までの工期で進めている。事業スケジュールは、18年度に着工、工期約18か月で20年度内の開設を予定。
 都市計画変更手続きは、来月1日まで変更原案の概要を縦覧。公述の申し出があった場合は、9月25日に公聴会を実施。その後、県との事前協議を経て、来年1月に案の縦覧を行い、2月の成田市都市計画審議会に諮り、3月の決定・告示を目指す。k_times_comをフォローしましょう
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