野々市市西部中央土地区画整理組合(東正俊理事長)は、道路など配置計画の一部変更に関する認可を県へ申請している。順調なら今年中に仮換地設計に着手。個別説明会を経て仮換地指定を行い、18年3月をめどに総会を開催する予定だ。
野々市市西部中央土地区画整理事業は、蓮花寺町や田尻町、堀内1丁目の各一部を施行区域としており、面積は約21ヘクタール。主な都市施設では、都市計画道路高尾郷線(延長700メートル、幅員18メートル)、野々市中央公園西線(延長170メートル、幅員16メートル)のほか、区画道路、街区公園などを配置する。
現在、都市計画道路の整備に順次取り組んでいるとともに、本線・枝線合わせた公共下水道工事などの実施設計も進めている。来年度から区画道路の工事にも本格的に入っていく見通しだ。
施行区域内を横断する高尾郷線と野々市中央公園西線が交差する一帯を健康交流ゾーンとして街区規模を大きく設定し、医療・福祉系企業の誘致を目指している。その他のエリアは居住ゾーンに位置付け、隣接する既存集落や周辺と調和のとれた住宅地として、安全で潤いのある生活空間を創出していく。同区画整理事業の施行期間は24年度まで。総事業費に約40億円を見込む。設計は日本海コンサルタント。
施行区域に隣接する野々市中央公園では、市が椿鑑賞展示施設やトイレ、駐車場拡張などのリニューアル整備を行った。市は同公園について、将来的に広域防災拠点としての機能強化に加え、体育施設の機能充実を図りたい意向だ。同公園に隣接し、市営墓地公園(約2ヘクタール)の整備も計画されている。