富山県美術館の全面開館記念式典が26日、富山市木場町の現地で国会議員や県議、芸術文化団体の関係者ら約300人が出席し開催され、開館記念展やコレクション展がスタートした。
3月の一部開館に続き、企画・常設の展示室が新たにオープンし、アートやデザインの美術作品を一堂に展示。石井隆一知事は「20世紀美術の展望をさらに発展させ、アートとデザインを融合させる。未来を開くのは次代を担う子どもたちの考えで、屋上庭園を設けた。立山連峰の絶景や環水公園の景観を取り込み、県産材やアルミを活用した。古今東西の素敵な絵画をはじめ、ぜひ県美術館を楽しんでいただきたい」とあいさつし、来賓の田畑裕明厚生労働大臣政務官、稗苗清吉県議会議長、青柳正規前文化庁長官が祝辞を述べた。引き続き、テープカットが行われ、新美術館の誕生を祝った。
式典後、コレクション展とともに、開館記念展パート1「生命と美の物語LIFE―楽園をもとめて」が一般公開がされた。コンサートやトークイベント、ライブパフォーマンスの記念行事も開かれた。
建設規模はS造(一部SRC)3階建て延べ1万4990平方メートル。3月25日にアトリエやギャラリー、ミュージアムショップ、レストラン、カフェなどが供用した。屋上庭園「オノマトペの屋上」には8点の遊具が設置されている。