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建通新聞社(神奈川)
2017/08/25

【神奈川】鎌倉市 下水管渠の包括的民間委託導入へ

 鎌倉市は、今後も老朽化の進行が見込まれる公共下水道の管渠施設(汚水・雨水)について、包括的民間委託事業を導入する意向だ。これに伴う要求水準書などの策定とストックマネジメント計画の作成業務を、管清工業(東京都世田谷区)に委託して進めている。委託期間は2018年3月30日まで。
 市の公共下水道は、1958年に汚水、雨水を分けた分流式で事業を開始。2017年3月末時点で、汚水管約500`、雨水管約300`を整備しているが、敷設後50年以上が経過する管渠があるなど老朽化が見られる。稼働する処理場の七里ガ浜、山崎浄化センターと6カ所の中継ポンプ場も老朽化が目立つ。これらに対し市は管更生など計画的な維持修繕を実施しているが、下水道台帳や維持管理履歴が電子化されていないことから、管渠の現況把握と評価・分析が困難な状況という。
 このため、管渠施設についてこうした課題を解決する包括的民間委託のスキーム(事業範囲・事業期間・契約手法など)の検討と、導入後の執行体制の検討、導入効果の検証を行うとともに、包括的維持管理業務に関する基本協定書(仮称)の仕様書となる要求水準書などの作成を今回の業務委託でまとめる。併せて、包括的民間委託を導入する上で処理場・中継ポンプ場を含めたストックマネジメント計画の作成も行う。業務対象は、公共下水道事業認可区域面積5264・4f(汚水=2659・5f、雨水=2604・9f)。
 提供:建通新聞社