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建通新聞社四国
2017/08/25

【愛媛】愛媛県 窯業技術センター新築 設計委託

 愛媛県は、窯業技術センター移転新築に伴う設計を堀建築研究所(西予市)に委託した。期間は180日間。2017年度に実施設計と地質調査(香川鑿泉)などを行い、18・19年度で建設、19年度の開設を目指す。17年度予算に設計費2565万円を計上している。
 新施設の規模は、本館が鉄筋コンクリート造2階建て延べ779平方b、工房が鉄骨造平屋640平方b。内外装とも木質化が図られる。移転場所は砥部町大南の砥部焼伝統産業会館第2駐車場(町有地)、敷地面積は4738平方b。現敷地2056平方bから2倍以上の敷地となる。
 既存施設は新施設完成後に解体され、その解体設計も堀建築研究所に委託した。既存施設は本館がコンクリートブロック造2階建て延べ222平方b、工場が鉄骨造平屋385平方b、試験室が鉄骨造平屋50平方b、開放試験室が鉄骨造平屋80平方b。場所は砥部町五本松2。
 既存施設は、1962年に建設され築後50年以上が経過し、各施設とも耐震性に不安がある他、老朽化が進むとともに手狭なため十分な作業スペースが確保できていない。
 このため、センターの在り方を検討するため、15年6月に学識経験者や関連業界団体、窯業者、官公庁ら13人で構成する「あり方検討委員会」が設置され、16年3月には「現在地でのセンターの施設拡張は極めて困難。機能強化には現有施設の改修・改築ではなく、移転建て替えすることが望ましい」とする最終案がまとめられていた。
 新施設の必要とする設備は、研究開発機能としては原料粉砕室、坏土(はいど)作成室、成形室、焼成室、絵付け・施釉(せゆう)室、加工室。分析機能では瓦試験室(新設)、分析室、化学試験室。技術支援機能では技術相談室(新設)、恒温室(新設)、物性試験室、エックス線分析室。情報収集・提供機能では釉薬(うわぐすり)資料室(新設)、情報図書室(新設)。

提供:建通新聞社