京都府流域下水道事務所は、八幡市八幡焼木の洛南浄化センターの汚泥乾燥機等の更新に向け、基本設計に着手する。
洛南浄化センターでは、消化ガスの有効利用を図るため、16年に汚泥乾燥機とガス発電機を導入したが、ガス発電機のメンテナンス期間終了が近づいており、汚泥乾燥機の耐用年数が超過する中、これらの施設の更新に向け検討に入る。
検討にあたり、洛南浄化センターの汚泥処理の現況及び課題を整理した上で、相互に関連する汚泥処理施設全体について、環境面、維持管理面、経済面等で最適化を図るため、再構築を含め必要な措置を抽出し、事業手法を含めとりまとめる。汚泥乾燥機は他の処理方式の比較検討を行い、ガス発電機は必要性、最適なガス利用方式・規模を検討する。
流域下水道事務所は23日、木津川流域下水道洛南浄化センター実施設計(基本設計)業務委託について、指名競争で通知した。9月1日に開札し、担当業者を決める。設計工期は30年3月25日まで。
業務内容は@既設汚泥処理運転状況の把握A汚泥処理方式の検討(▽汚泥処理に関する新技術の抽出整理▽既存システムの見直しの必要性の検討等)B汚泥乾燥設備更新の検討(▽複数の汚泥処理方式を比較検討▽事業方式も公設公営、DBO事業(設計・建設と運営・維持管理を民間委託)等の検討を行う)Cガス発電機更新の検討(▽有効な消化ガス利用が現行のガス発電であるか再検証を行い、消化ガス発電、他の消化ガス利用施設について選定を行い、その方式・規模を比較検討する▽事業方式もPFI事業、DBO事業、FIT(固定価格買取制度)等の検討を行う)D汚泥乾燥、ガス発電の更新と関連する整備の概略更新・整備計画の作成等。