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建通新聞社(中部)
2017/08/24

【愛知】県 野並住宅建て替えで福祉施設併設

 愛知県建設部は、野並住宅(名古屋市天白区福池1)の建て替えに当たり、高齢者や障害がある人の生活支援施設などの併設を検討している。建て替えに伴って発生が見込まれる余剰地を生かす。同部は、県営住宅の建て替えに際して民間活力の導入も視野に入れており、慎重に事業性を判断していく。
 このため同部は、「野並住宅における生活支援施設等立地検討業務」を岩崎設計事務所(名古屋市中区)に委託した。委託金額は343万円。
 野並住宅は、1967・68年に建設した住宅。敷地の東側から建て替え事業を進めている。すでに敷地東端の2棟は建設を完了。現在は完成した住棟の西隣、敷地中央の北側に建設する2棟の工事を進めている。残りの敷地西側のブロックと、東側ブロックの建て替えに未着手の部分、中央の南側については、16年度に建て替えの基本計画策定に向けた調査を実施した。調査は丹羽英二建築事務所(名古屋市中区)が担当した。
 西側のブロックには現在、鉄筋コンクリート造4階建てが4棟、5階建てが3棟の合計7棟、295戸がある。また、東側ブロックの未着手部分には、鉄筋コンクリート造4階建ての2棟、合計64戸がある。これら9棟、合計259戸を対象とした16年度の基本計画策定調査では、建て替えに伴って余剰地が発生することが明らかとなった。そこで、その余剰地に、老人福祉施設や障害者福祉施設などの生活支援施設の建設を検討する。施設の需要などを調査し、野並住宅の立地で実現可能な施設を判断する。
 同部は現在、東浦住宅の建て替え事業で県営住宅では初めてとなるPFI方式を導入するなど、多様な発注方式の検討を進めている。野並住宅についても、こうした新たな発注方式による整備も視野に入れながら、適切な発注方式を探ることになりそうだ。

提供:建通新聞社