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日刊建設タイムズ社
2017/08/23

【千葉】県が用地測量実施/県営かん排埜原地区/機場は国が補足設計等

 県営かんがい排水事業埜原地区(印西市)で、県印旛農業事務所が昨年度の路線測量に続いて本年度、排水路の用地測量を実施する。また、関東農政局印旛沼二期農業水利事業所が埜原排水機場の補足設計と用地測量を予定し、県が事業費の一部を負担する。県の用地測量は9月までに発注の予定。昨年度の路線測量は総合開発が担当した。埜原排水機場の委託業務は発注済み。本年度の事業費は国への負担金を含み約2000万円を予定。
 同地区は国営印旛沼二期地区の関連地区で、老朽化した排水機場の整備や排水路の整備を実施する。事業期間は2021年度までで、総事業費9億8500万円を見込む。受益面積は368ha。
 主な工事内容は、排水路工、埜原排水機場の改築など。排水路は埜原幹線排水路と埜原排水路を改修する。埜原排水機場の改築は印旛沼二期農業水利事業所が事業を実施し、県が事業費を負担する。
 埜原幹線排水路は、現状が土水路で法面崩壊などが発生している。このため、排水路をB型柵渠B3000×H1200に改修するとともに、道路横断工、落差工、流入工などを実施する。排水路の延長は975m。道路横断工はB3000×H1500のボックスカルバート4か所、落差工はH300o2か所、流入工は13か所を予定。
 埜原排水路は、法面崩壊が発生するとともに、施設が老朽化していることから改修する。工事は排水路工、道路横断工、流入工を予定。排水路はB型柵渠B4000×H1200で、延長が1450m。道路横断工はB3000×H1500のボックスカルバート6か所、流入工は11か所を予定。形式はいずれも開水路。
 埜原排水機場は建屋を改築し、排水ポンプを更新する。ポンプはφ1000o1台とφ500o1台の合計2台を予定。昨年度で実施設計を行い、本年度は機場の補足設計と用地測量を実施する。実施設計、補足設計とも若鈴コンサルタンツが担当。本年度の補足設計は、低地排水路取水口ローラゲート1門、長門川取水口ローラゲート1門、長門川・自然排水導入口スライドゲート1門のゲート設備実施設計を行う。機場は22年春の通水開始を目指す。
 埜原排水機場は1964年度に国営印旛沼干拓土地改良事業により、埜原排水路は67年度に県営かんがい排水事業印旛沼地区により、埜原幹線排水路は65年度に県営ほ場整備事業により、それぞれ造成された。施設はすでに45年以上を経過し、老朽化による排水機場の能力低下や電気機器の故障が頻繁に発生。排水路は土水路で造成したもので、年々流水による浸食が進み、法面の崩壊等が発生している。このため、同事業により排水施設を整備し、排水被害を未然に防止、農業経営の安定を図ることにした。k_times_comをフォローしましょう
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