小山町は、豊門会館と西洋館修復設計業務の公募型プロポーザルを行う。かつて町内で操業していた富士紡績の遺産である豊門会館、西洋館、豊門公園、森村橋といった一連の施設は、国の登録文化財に指定されているが、老朽化が進み、公開もままならない状況から訪問客の受け入れがほとんどできていないため、修復、再整備し、利活用する。豊門会館および西洋館修復事業は、修復に必要な設計(調査・法手続きを含む)を発注し、その後に設計の発注先に随意契約で工事を発注する。
参加表明書などの提出は8月30日正午までに持参か郵送で提出する。質疑受付は9月5日正午まで。技術提案書提出は、10月10日正午までで、持参のみ受け付ける。プレゼンテーションとヒアリングを10月17日に行い、選定業者の決定通知は10月18日に行う。
豊門会館は木造2階建て延べ527平方b(1階387平方b、2階140平方b)、西洋館はペントハウス付きで木造2階建て延べ395平方b(1階232平方b、2階150平方b、ペントハウス12平方b)。
豊門会館と西洋館の修復設計の履行期限は2018年3月24日。提案限度額は1730万円(税込み)。また、18年度以降に目標の寄付金額が集まる見込みが立ち次第、発注するものとして、豊門会館と西洋館の周囲の造園・外構実施設計、両施設の修復などと造園工事およびその工事監理がある。今のところ、18〜19年度に行う予定で、限度額は5億6350万円(税込み)。
参加資格は、▽小山町入札参加資格名簿登載者であること(17・18年度建設工事および測量・建設コンサルタントなど業務参加資格)▽建築後おおむね80年以上経過している木造またはそれに類する建築物について、3件以上の保存・修復などの設計施工の契約履行実績があること▽管理技術者および意匠、構造、電気設備、機械設備の各主任技術者を、それぞれ1人配置すること▽参加に当たって、連携協力企業などを加えることを可とする。連携協力企業などがある場合は担当させる業務内容を技術提案書に含めること―など。
問い合わせ先は経済建設部都市整備課 電話0550(76)6142。
提供:建通新聞社
(2017/8/23)
建通新聞社 静岡支社